GNSS基線長変動

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(2008.10.06記)国土地理院の「最新の地殻変動情報(10年間・5年間)」のページの基線変化グラフ表示から変動値のテキストデータをダウンロードできる機能を利用し、各地の基準点から放射状に設定した基線の変動について、長期的な変動をキャンセルするために過去10年間の変動値の直線回帰式とのO-Cグラフを作成しました。主な地震やスローイベントの影響が明瞭に読み取れるだけでなく、前兆と思われる変動もとらえられているのが判ってきました。なお、基線図は「最新の地殻変動情報(10年間・5年間)」のページのCGI機能で表示された画像を加工して使用しています。
(2009.06.04記)基線長変動に影響が見られる地震やスロースリップについては、発生前後に分けて期間で加重平均した回帰式に変更しました。これによって、定常的な変動と非定常的な変動を区別しやすくなっています。区分した地震やスロースリップはグラフに注記したものです。ただし、日向基線のSSEは期間を特定できないため対象としません。
(2009.07.25記)国土地理院の地殻変動情報を表示するためのGPS連続観測点「日々の座標値(F2)」が2009年7月21日の更新から、新しい解析手法による「日々の座標値(F3)」に変更されたため、基線長変動のデータも全て更新しました(過去の地震前兆の解析を除く)。大気の不均質による座標値の誤差が軽減され、年周的変動も改善されています。
(2011.05.01記)基準直線回帰式を全基線について2011年東北地方太平洋沖地震発生前日までの10年間(2001年3月11日～2011年3月10日)に固定しました。
(2012.10.01記)国土地理院のシステム改変に伴い「GPS」を「GNSS」に呼称変更しました。
(2013.08.04記)日向基準点の夏季の受信障害が疑われるため、日向基線を宮崎南郷基線に変更します。また @HikarinoOrganさんのアイデアで、太平洋プレート上にある南鳥島と各地の基線を追加しました。
(2013.08.06記)過去1年グラフの基準期間を過去1年とし、過去10年グラフに東北地方太平洋沖地震前基準期間の年換算変動量、過去1年グラフに過去1年基準期間の年換算変動量を表示しました。
(2013.08.13記)日立基線の大宮基準点での受信障害が疑われるため、川越との基線に変更します。
(2014.12.24記)大阪基線で受信障害または人為的な地盤改変が原因と推測される変動が継続しているため兵庫県西宮からの基線に変更しました。また、過去10年間グラフの基準期間を東北地方太平洋沖地震前直近の影響を受けた地震・スロースリップ発生以降に変更しました。
(2020.01.29記)2020年1月23日に公開された日々の座標値[F3解]の2018年1月24日～2019年10月7日の再解析による修正については、データ処理が困難であるため入替えは行わないこととします。
(2021.04.10記)日々の座標値の最終解は2021年1月1日以降[F5解]・速報解は2021年4月1日以降[R5解]を使用しています。

●トピックス(最新順)

・2024年8月8日日向灘M7.1の地震発生に伴い宮崎南郷基線に変動(2024年8月31日時点)
・2024年4月17日豊後水道M6.6の地震発生に伴い室戸、宮崎南郷基線に変動(2024年5月5日時点)
・2024年2月房総半島沖スロースリップに伴い日立、神奈川川崎基線に変動(2024年3月17日時点)
・2024年1月1日石川県能登地方M7.6の地震発生に伴い浪江、日立、神奈川川崎、初島、糸魚川２基線に変動(2024年3月17日時点)